まずは、能登半島沖地震、並びに羽田空港の衝突事故という大きな事故等々、今年も波乱に満ちた一年になるということを認識した年初となりました。
世に平穏があらんことをと願いながらも、必ず訪れる大災害に備え、毎日を懸命に生きていくほかないというのが私の考えです。
年越し宗谷を終えて、2週間ぶりの小金湯
積雪は再び40センチ、やや締まった雪おろし
最後に来たのは12月の半ばだったので、3週間ぶりの来訪になりました。積雪量は40センチほどですが何度か溶けて固まった締まった雪です。札幌の雪にしては重い雪になります。
ユニットハウスに入るのも毎回一苦労です。引き戸のレールに雪が入ってよく凍結するので、来年は冬囲いを検討しています。
ユニットハウスの出入り口側に雪がだんだんと落ちてきて、雪庇となっているので一度、雪下ろしをすることにしました。少し締まった雪が40センチ程、まあまあ重かったので一度下ろしておいて正解だったでしょう。
実は新潟生まれでありながら、私の過ごしていた20年間くらいは雪が少なめで雪下ろしの経験は数えるほどしかありません。札幌に来て、小金湯に来てから2回行っているので、なんだかんだで雪は新潟に比べると多いのだなと感じます。
三栗ファミリーの来訪
到着してしばらくすると三栗さん一家が来訪してくださいました。新年のあいさつのためおうちのほうまで自転車で行こうかと考えていたところ、用事の後にいらっしゃってくださいました。
さえさんとは初めてお会いすることができ、モバイルトイレの出来栄えを非常にほめてくださりました。
太い白樺が多いことや、野草の生え具合など、長年自給自足生活をしている人ならではの視点で小金湯基地を見ていらっしゃったのが印象的です。
南風自転車店さんにご挨拶
新しい相棒は折り畳みマウンテンバイク?!
翌日、自動車で社宅に帰った私は、市電と地下鉄を乗り継いで南風自転車店さんに向かいました。新しい自転車を手にするためです。
自転車は MONTAGUE社のParatrooperです。90年代に米軍の依頼で開発され、名前の通り空挺作戦に携行されることが前提の耐久性を誇る折り畳みのマウンテンバイク(MTB)となりました。
世の中にはフレーム二つ折りのなんちゃってMTBは多いですが、MTBの本領であるダートやトレイルを走る能力を持たないものがほとんどです。そういった世界の中で、恐らく唯一のフレーム強度を持つのがParatrooperなのでした。
ファットバイクの輪行が大変すぎた
この車両の存在を知ったのは2年ほど前、南風自転車店さんの動画からです。富良野で開催されたアイスブルべに参加していたという折り畳みMTBがこれで、雪国での輪行車両としてこれほど適したものはないと感じていました。
自分の中で存在感が高まっていくのは、ファットバイクに乗るようになってから感じていました。ファットバイクの砂利道、沼地、雪道の場所を選ばない走破性に魅せられ、これまで舗装路だけを走っていた自分は楽しんでそういった道に突っ込んでいました。
実際、折り畳み自転車で廃道に近い旧道に突っ込む場面も多く、落石や砂利道に恐怖する場面もあったのでそういった場面でも活用が見込まれました。
小金湯のある南区には最近MTBのフィールドが開業し、コミュニティが出来上がっているのでそちらに加わって楽しみたいという願望もあり、最初のMTBとしてこの車両が選ばれたのでした。
GRAVDALスパイクタイヤは冬の街乗りの決定版かもしれない
店頭ではタイヤを45NRTHのGRAVDALのタイヤを履いた状態で納車してもらいました。従来、雪国のフルサイズ(26インチ以上)ホイールに履かせるタイヤとしてはSCHWALBEのIce Spikerが定番でした。
実際、アイススパイカーは年越し宗谷でもほとんどの自転車が装着していたように思いますが、口をそろえたように「凍結面以外での転がりが悪い」という声を聞きました。太く長いスパイクが垂直に立ち並ぶタイヤなので氷結面では有効ですが、雪やアスファルトが浅い面だとかえって走行抵抗になるようでした。
グラブダルはアイススパイカーに比べると、スパイクは小さく、本数も少なく非常に大人しい印象を受けるタイヤです。タイヤセンターに2列、少し横に左右に1列ずつが交互に来るパターンです。しかし相互に補い合うように配置された最低限のピンは、アスファルト面での走行抵抗は驚くほど小さいものでした。
当日は雪は数日間まともに降っておらず、塩カルでザラメになった雪がわずかに残るアスファルトか、溶けた水でぬれた氷雪面しかありませんでしたが、どちらでも十分に走ることができました。最近の温かい札幌では、このような路面は案外多く、走れる時間は存外長いと予想されます。
街乗りだけなら安全マージンでファットバイクを取るべし
MTBの弱点は深雪です。数センチの積雪がハンドルを不安定にします。実際年越し宗谷の旅程でも私のファットバイクより左に寄せて雪に乗り上げて走れる車両はありませんでした。積載状態でも安定して走れるという点でも、ファットバイクは本当に安全な雪国の移動手段です。
個人的な所感ですが、本当にオールシーズン安全に使える自転車を求めるのならファットバイク一択であるというのは間違いないでしょう。特に日常的に使うのであれば、タイヤの空気圧ひとつで積載量と路面状況に合わせた接地面積を作り出すことができるファットに勝る自転車はありません。
ただ、これを雪国での輪行旅行に使うとなると、パラトルーパーに分があります。電車やバスに荷物も併せて乗ることになるので、装備重量はもとより、前輪とハンドルバーを分解する輪行でも大きすぎるのです。
フレームが折りたためて、格納した時の大きさが27インチホイール程度に収まるパラトルーパーはそれだけで革命的です。
まずは1/8の栗山町への遠征、そして1/20の美瑛町でのサイクルフェスタへこれで行ってみたいですね。
コメント