虫たちの塩分補給

雑談

 小金湯基地で暮らしていると、兎に角虫が多いと感じている。札幌市内も川の水がきれいなためか、本州の平野部ではなかなか見ないようなカゲロウの類もよく見るが、それ以上に量が多い。

 水辺には複数のトンボたちが、飛び回り、水面はアメンボが波紋を拡げている。

 どこからとも無く飛んでくるハチ、ジバチの類、アブは脅威だが、森林香を焚いているとよってこないことがわかった。

 残念ながら、種類を判別するほど知識が無いことは残念である。

 チョウたちはよくユニットハウスに紛れ込み羽を休めるが、私の肌や服に留まり塩分を補給することもしばしばだ。

 この茶色い種類は、一様に同じ動きをする。腹部を前の方に折りたたみ、その先から透明な液体を表面に垂らし、それをストロー状の口吻を用いて再び吸い上げるのだ。

 恐らく、自らの尿か体液を利用して、ミネラル分を溶かして摂取しているのだろう。

 ハエもどこからとも無く飛んでくるが、塩分の摂取方法は全く異なる。

 口吻を用いてペタペタと探るように肌を舐め取っていく。傷があると、特にそこに集まるようだった。

 小金湯は自然豊かな美しい場所だ。小さな虫たちのほんの小さな所作にすらまなびがある。 

 これからもこの間隔を大切にしていきたい。

 

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