実家は私が就職した8年前に建て替わり、夜間電力を使った温水暖房に切り替わりました。それまで使っていた石油ストーブは全く使わない状態になり、数も減らしていた状況だったので、私が小金湯で使うからと譲ってもらっていたのでした。
北国の生活と暖房
暖房なしの生存は可能だが…生活は困難だ
人間は恒常性のある動物なので、服装や対処をしっかりと行えば、冬でも暖房なしに生存することは可能です。ただ、生活するとなると話は変わってきます。
暖房がどうしても必要になる場面は、主に水回りの仕事の時です。室温ですら氷点下にずれ込むことはざらではありませんから、水を使った食器の洗浄ができなかったり、洗濯物が凍り付くという事態が生じてしまいます。
薪ストーブの向き、不向き
薪ストーブは小金湯基地に一つあり、煙突を整備すれば使える状態ではあります。
しかしながら、メリットデメリットがやはりあります。
メリットは、発熱量が多く、長時間の稼働に向くことです。特に鋳鉄のストーブは蓄熱するので、火が消えてからも長時間にわたって熱を発することができます。
逆に言うと、火がついてもすぐに熱が伝わらないデメリットがあります。他には消費する薪の量を計算して、あらかじめ冬になる前に用意しておかなければならなかったり、煙突を定期的にすす払いしないとならないことです。
大きなスペースで、長時間の運用であれば薪ストーブに有利に働きますが、こまめに消したりつけたりできないのは不便です。
石油ストーブがやっぱり楽
ひとり身の私が、仕事で小金湯を出るまでの間に使う。
非常呼集があればすぐに職場に戻らなければならない。
そういう観点からだと、点火してすぐに温まれ、消化と冷却も素早い石油ストーブがやはり楽なのではないか、と感じています。
8年ぶりの石油ストーブ
2,5kw反射式、本州では一般的な大きさ
8月に実家に帰ったときにもう使わなくなっていた石油ストーブは、北海道のものに比べると非力です。
北海道の石油ストーブは出力が高く、排気を屋外に排出させるための煙突を備えているものが多いです。このストーブは出力2,5kwの反射式なので、換気が必要になります。
灯油も高いね!
石油ストーブは灯油が必要なので、買いに行くことにしました。最寄りのガソリンスタンドはセルフスタンドなのでサンバーで乗り付けて給油を行いました。
たぶん次からは10Lの灯油缶を買ったので自転車で給油に来ることでしょう。
それにしても、灯油が100円を超えているとは…。私が子供のころは60円くらいだったのに、物価高が我々を襲います。
いよいよ点火!…あれ?つかないぞ?
小金湯に戻り、灯油タンクに給油します。概ね5L弱でした。
ダイヤルを回して点火してみますが…火が移りません。この経験は初めてです。
少し考えると、8年間も一度も火をともされることがなかったわけですから、芯が完全に乾ききっていたのです。
1個のストーブで温まるユニットハウス
10分ほど待ってから点火させると無事に炎が点きました。職場では灯油ストーブをよく使いますが、家庭用のものを取り扱うのは実に10年以上ぶりになります。
焚火ほどではありませんが、揺らめく炎が美しいです。
最大火力で3時間ほど使いましたが、非常に温かく過ごすことができました。
既に夜間は少し着こまないと寒くて震える状態でした。真冬であってもブログ更新等の作業時に使えば十分にこなせそうです。
反射型ストーブは対流型(いわゆるダルマストーブ)と違って、熱線に指向性を持たせることができますから、壁際に設置することができ、遠赤外線で温まれるメリットがあります。手狭なユニットハウスでは丁度良いのかもしれません。
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