Amazon Photosの落とし穴

　皆さんはAmazon Photosというサービスをご存知でしょうか。

　このサービスはいわゆるクラウドコンピューティングの1種で、インターネット上に構築された仮想記憶媒体に、画像や動画を保存することができます。

　私は数ヶ月ほど前からこのサービスを利用しているのですが、使っている上で不都合が出てきたので備忘録的に書いていこうと考えています。

Amazon Photosの特徴・仕様

　Amazon Photosは先述の通り、画像や動画をクラウド上に保存できるサービスです。

　通常会員であれば5GBの容量しかありませんが、Amazon Prime会員であれば、写真は無制限、その他のデータが5GB保存できます。

※このPrime会員の写真無制限は凄まじく、私のPCの中にあった画像、900GBが全て保存されました。

　Fire TV、Firestickなどの連携端末を用いることで、閲覧することもできます。

　またパソコンからだけではなく、アプリをインストールしたスマホからも確認できます。そしてダウンロードしたり加工することも可能です。

　以上のように非常に便利なサービスなのですが、少々落とし穴がありました。

　皆さんは画像ファイルと言うと何を思い浮かべるでしょうか。jpegは写真として一般的ですね。gifは簡単な動画を作るときにも作ったりします。

　私はカメラで写真を取るときはRAWで保存することが多かったです。

　RAWファイルというのは、例えるならサイズの大きいフィルムのような存在のファイルです。フィルムなので現像の仕方で色合いや明暗を変化させることができ、出力される画像も大小に変化させることのできる「原版」のようなファイルと考えてもらえば間違いありません。

　そのため概ね1枚につき25MBから30MBの容量になっています。スマホで撮影した写真の容量を見てもらえば解ると思いますが、破格の大きさです。

　この容量の大きさが最近仇となっています。ブログやHPで使おうとするときはPCでjpeg等に現像する必要があるのですが、ダウンロードに時間がかかります。

　そして、そこまで画質が必要ないという現実が降りかかるのです。

　RAWファイルの現像には専用のソフトが必要になります。jpeg等のデコレーションや編集ソフトと違う処理が行われるのです。

　Amazon Photosにはアンドロイドアプリがあり、閲覧しながら編集して使う機能がありますが、RAWファイルには当然対応していません。

　この記事に画像が一枚も使えなかったのはそのためです！RAWでダウンロードして、他のアプリで現像できるなら使えるのかもしれませんが！

　無制限の高画質の画像をローカルストレージに依存すること無く保存することができる点は非常に便利ですが、それを十二分に活かすにはダウンロードに耐えうる回線と、現像処理を十分にこなすPCが揃っていることが必要でしょう。

　それ以外にも、普段日常的に撮影した写真を自動でアップロードしてしまうのも悪くないかもしれません。

　Amazon Photosにアップしてあるから、ローカルストレージは常に余裕がある状態にできるので、スマートフォンのパフォーマンスの向上につながるでしょう。