私のブロンプトン関連の記事によく出てくるバッグについて、これは自作です。これについて作り方や工夫を書いていこうと思います。
BROMPTONは普段使いの自転車
私のブロンプトンは200kmブルべに参加していたり、稚内まで走っていたり、非常に長距離を走行しています。そのためブログ仲間の方からは「競技用の自転車」と思われているようですが、本来は日常的に普段使うための自転車として生まれました。
泥除け~雨の多いロンドンで生まれた
BROMPTONが生まれたのは1986年のロンドンでした。霧の街で知られる当地は雨も多く、そういった環境で快適に走るためにほとんどのモデルは前後泥除けが標準装備となっています
キャリアブロック~荷物を運ぶ
都市部で通勤や仕事で使われることが多い自転車なので、何かしらの荷物を持っていることが多いです。そのため、自転車に荷物を確実に固定するための部品「キャリアブロック」が全車標準装備されています。
今回紹介する自作バッグも、こちらに対応したものになります。
コンパクトな折り畳み性能~建物の中にどこまでも入り込む
ブロンプトンのサイズ感は画像の通りですが、具体的に表現すると、オフィス机の下に余裕で入るくらいです。このため、ありとあらゆる隙間に収納しておくことができます。
ロンドンは治安が悪く盗難も絶えませんが、折りたたんで自分のオフィスに入れてしまえば安心です。
自作専用バッグの作り方
次に、私の自作バッグの作り方を紹介します。
必要部品
バッグ
自分がブロンプトンに取り付けたいバッグを用意します。
私の場合は、ホームセンターで購入したナイロン製のリュックサックタイプにしました。もともとは、リクセンカウル系(自転車にかごやバッグを取り付けられる規格)の他製品で以前から自転車と一緒に扱っていたものの流用です。
輪行するときにはリュックサックは便利で、30Lで2泊ほどの宿泊の装備を入れられることを観点に入れ、このバッグにしました。
金具
金具については個人製作のステンレス製のものを、通販サイトで購入しました。自分で作れる人は自作でもいいかもしれませんが、プレス機を持っているご家庭は少ないと思います。
概ね送料込み2000円程度です。
補強用の板等
リュックサックに穴をあけて金具を通せば使えないこともないのですが、バッグの素材やたるみ具合によっては、たるんで前輪に接触する事故が起こります。
そのため、私はホームセンターで板を買ってきて、補強しています。
作り方
次に作り方やコツを書いていこうと思います。
バッグに穴をあける・板にも穴をあける
金具をあてがって、穴をあける位置を考えます。大抵の場合、多少荷物が入るとたるんで下がるので、バッグの一番下に穴をあけるのがおすすめです。
ナイロン製のバッグの場合、ドライバーをガスバーナーで加熱し押し付けるときれいに穴が開くのでお勧めです。切面も溶接されてほつれることがありません。
補強用の板を使う場合は、開けた穴の外側から、罫書きして、ドリルで穴をあけるとよいです。
板を挟んでねじ止めする
金具は二枚構成ですので、表と裏からねじとボルトとナットで固定します。
バッグとして使いたいということなので、ゆるみ止め材を塗布して付着するのが嫌なので、時々増し締めしながら使っています。
実際に使ってみた感想
最後に、実際に使ってみて、よかった点、悪かった点を書いていこうと思います。
よかったところ
大容量で満足
概ね30L程入るロールトップのリュックサックなのですが、このサイズのリュックサックタイプのブロンプトンバッグというのは純正・非純正問わずありません。
愛用のリュックサックを流用できる
このリュックサック自体は数年前から使っており、使い勝手もよくわかっていて、愛着もあります。
自分の愛用している、納得の容量のバッグを利用できるのは良い点です。
悪かったところ
バッグがたるんでしまう
実は補強用の板を入れる前は、網を抱き合わせていれていました。100円均一で売っている、壁掛け用のものでしたが、使用初日で大破しました。
そのため、板を入れることにしたのですが、板を入れていてもバッグのたるみは完全に消すことはできませんでした。
ハンドルの切れ角を大幅に削ぐ
バッグのたるみを軽減するために試行錯誤した結果は、リュックサックの肩紐をハンドルに抱き込んで、調整ベルトを締めあげるということでした。
BRMすすきの200(ブルべ)もこれで走り切りましたが、代償としてハンドルの切れ角が左右5度ほどに制限されてしまいます。私は慣れているので体重移動で曲がれるのでほとんど問題なかったですが、初心者の人にはお勧めできる状態ではありません。
防水でない上にザックカバーがなかった
選んだバッグは防滴で、防水ではないのです。そのため、雨に降られると浸水して大変なことになってしまいました。
中身は二重、三重の防水処置をしているので大丈夫なのですが、バッグもなかなか乾きにくいです。
ザックカバーも最初は用意しておらず、後に登山バッグのものを流用しました。
バッグが大きすぎて前照灯をつけることが大変
私のブロンプトンは、前タイヤの上とハンドル付近にライトマウントを設けています。しかし荷物が垂れてしまうため、タイヤ上のマウントはほとんど使うことがありません。
ハンドル上だけでも十分なのですが、今度は荷物の量が多いとハンドルの高さより荷物の高さが上回ってしまい使えない場合があります。その時私はヘッドライトをつけるようにしています。
純正品はよくできている
これまで自作バッグの作り方と工夫を書いてきましたが、この苦労を経てから店舗で純正のバッグを見ると「本当によくできている」という感想を得ます。
サードパーティ(非純正)の商品についてもイギリス本社はよく研究し、逆にアップグレードして自社の商品に取り入れています。伊達にマイナーチェンジを繰り返しながら一台の自転車を作り続けているわけではないわけですね。
来年はその中の一つを購入して実際に使ってみて、その良さをかみしめたいと考えています。
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